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2011-04-09 03:13 | カテゴリ:モノローグ
春と言うのにかなり気温の高い日に歩く川沿いの道はキラキラと太陽の恵みを受けてまぶしいくらいに光を放つ

規律正しく交差する道が日本の国ならではと言ったところだろうか・・・

この街の中心地の路地裏をゆっくりとあてもなくフラフラ歩いてみた

一人があまり得意ではない私でもさほど孤独を感じないのはどこか懐かしさを感じさせてくれる情緒豊かな道が続くからだろうか・・・


夕方までの時間をさてどう過ごそうかとあたりの人ごみに揉まれながら、視界を埋めつく刺激だらけの商店に気を取られつつ、考えていた

大きなトラックが横を通り過ぎ決心を固めて大通りに出てみる
懐かしい香りを残す路地裏とは一転して巨大なビルが私のゆく手を阻むように聳え立つ大通り

まだ開店までの時間を何やら面倒くさそうに待っている疲れた老人のように見えるこのビルたちはひそひそと内緒話をしている

「あの二人はお忍び旅行かい?」「いやいやきっと仲のいい夫婦に違いないだろう」「私には兄妹にも見えるけど?」「いいや、ただの友達に違いないさ」


「その先で座っている女の子は少し疲れたのかしら?」「本当だね、様子が変だね・・・あ!ひょっとしたら、昨夜嫌なことがあっただけじゃないのかい?」「ほらほら急に倒れちまったじゃないか」「顔色が悪いだけかと思っていたのにね・・・」

「おやおや、あっちのカップルを見て御覧よ、本当に幸せそうだね~」「この町は今も昔も学生が多いな」
「ほら、今日も沢山の学生服が見えるだろう?」



ずっと耳を澄ましていると、いつまでも終わりそうにないこんなビルたちの会話が面白いように聞こえてくる
きっとこのビルたちも夜の8時を回る頃には綺麗なネオンでオシャレして、夜の街を彩り、おしゃべりなその姿さえ忘れるほど誇らしげに佇むのだろう

太陽もそろそろ沈みそうな夕がた過ぎに、都会ではあまりみかけない蝶々が私の前を優雅に舞い踊った

大きな町の中に小さな体をすべて使ってまるで彷徨うようにあてもなく舞い踊る蝶々

苦しさも幸せもすべてその羽根に乗せて、行き場のない都会をただ飛んでゆく

はかなくて、どこか悲しそうにもみえるその蝶は、そんな私の想いをはねのけるかのように、強い強い羽ばたきを見せてくれる

(そんなにもがんばらんばくていいよ)(少しは休んだほうがいい)

こんな想いを一匹の蝶にかけてしまいそうになるほどこの大都会にはアンバランスな美しさを楽しませてた


きっとこの蝶も自分の居場所を探し続けてるんだろう
この町の若者のように、一番安心して飛べるたった一つの楽園を探し続けているんだろう・・・・

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